今回は警備員の使っているトランシーバーについての情報を共有していこうと思います。
トランシーバーは基本的に電池3本タイプと1本タイプが存在しています。3本タイプは重い代わりに電池持ちが良く音が大きいです。1本タイプは音が小さく電池持ちが悪い代わりに重量が軽いです。飛距離はアンテナ依存なので電池の本数では変わりません。
うちは貸し出しですが警備会社によっては自腹で買わされることもあります。自分の専用無線機が欲しくて自腹で買う人もいます。ベテランはかなりの割合で自腹で専用機を買って日給とお別れしています。(強者自腹勢は複数台購入して月収と同じ額注ぎ込むパターンもあります)。
メーカーは基本的にアイコム(世界シェア3位)が圧倒的に多いです。日本製にこだわっていて品質の割に安いため多くの警備会社と自腹勢に人気があって、機種は違っても大体アイコムです。(自腹勢には上画像のic4300とic4110が大人気です)あとはたまにJVCケンウッドのトランシーバーを見かける程度です。トランシーバーマニアに人気(自腹勢からは不人気)のアルインコは現場で見たことが無いですし、八重洲も自腹勢がたまに使っている程度です。
あと現場ではトランシーバーではなく無線と呼ばれることが多いです。インカムや特小という人はいません。
トランシーバーというのはどの製品でも20個のチャンネルが設定されており、このチャンネルさえあっていればメーカーが違っても通信することができます。好きなトランシーバー買ったら現場で使えるので、結果的に自腹でトランシーバーを買う人が大量発生してしまう訳です。自腹勢に値段を聞くと大体7000円から15000円くらいです。日給1日から2日分と同じくらいですね。
このチャンネル番号の仕様の為に干渉して別の会社の無線が飛んできたりする場合も多いです。特に複数の警備会社が合同でやるよな場所だと酷いですね。関西人が一人もいないのに何故か関西弁のツッコミが聞こえてきて現場が混乱したこともあります。
トランシーバーには干渉しにくくするグループ番号と言う機能もありますが、これは事実上機能していません。どの警備会社も全員グループ番号を01で設定してしまうためです。
使用する電池も基本的に会社が負担する場合が多いそうですが、うちのように自腹と言うパターンもあります。誘導灯の単2電池も自腹、稼いだ金が自腹に消える自腹スパイラルです。
うちの会社だとダイソーの激安電池や充電池で済ましている人が多いです。まあ充電池だと結構不具合があったりするみたいでメーカー的には使って欲しくないみたいなんですが。
長々と書きましたが、昔は日給に匹敵する金額のトランシーバーを自腹とか頭おかしいと思っていましたが、今はめちゃくちゃ欲しいです。欲しくて欲しくてたまりません。というか自腹を切らされることに対してあまり抵抗が無くなってきています。しかし下級国民たるもの誘惑に負けないように頑張って堪えようと思います。まあトランシーバー買うとしても借りパクされそうで心配ですしね。この前、無くしたと思っていた自腹で買ったボールペンが現場の備品扱いになっているのに気づくということもありましたし。
こちらの画像を押せばあなたもアパ夫妻のように無線機無しでも想いが繋がる上級国民になれるかもしれません。
テイルズさんうりまさるさんコメントありがとうございます。ベテランになる程自腹に対して抵抗がない気がしますね。
ずくなしさんコメント感謝します。パーソナル無線というのが流行っていたんですね。警備だと特定省電力トランシーバーしか使わないので今知りました。教えて頂きありがとうございます。