今回は最近暑くなってきましたから空調服の話でもしていきましょうか。
空調服の存在について知ったのはいまは昔。夏の暑い日に、行った現場で隊長と話している時にたまたま教えられたからです。
隊長 「会長くん知ってるかい。今年もそろそろ空調服が解禁されたらしいぜ。作業員さんたちが着てるだろ。あの扇風機がついてるうるさい服。会社にいえばもらえるんだってさ。おれも去年使ったけどけっこういけるぜ。」
会長 「そうなんですか。やっぱり涼しいんですか、アレ。気になってたんですよ。」
隊長 「うーん。気持ち涼しい…」
会長 「気持ち涼しい…」
隊長 「ちょっとだけ涼しい…」
会長 「あ、はい…」
という会話で、うちの会社でも解禁されたということを知った会長は、さっそく会社に空調服を貰いにいったのでした。そこで管制さんから、空調服本体とファンやモバイルバッテリーといった諸々のセットをもらって家に帰りました。
一応家で試してみたのですが、涼しいのかどうなのか何とも言えない感じです。涼しいような涼しくないような…とりあえず現場で使ってみないとわからないですね。
その翌日。気温は38度、本日は晴天ナリ。絶好の空調服日和だったので、昨日と同じ現場で試してみることにしました。
ファンを装着してスイッチを入れる。すると生暖かい風が服の中を駆け巡ります。なんだろうこの、まるで扇風機を弱にして目の前にいる感じ、そう「気持ち涼しい…」としか答えようのない微妙な涼しさ。ぶっちゃけあんまり涼しくない…
無いよりはマシなんだけど、決して物凄く涼しいわけでは無いという微妙な涼しさ。そこで、隊長ともちょっと話してみました。
隊長「会長くんも空調服もらってきたんだ。どう?」
会長「なんていうか、気持ち涼しい…ですね。」
隊長「そうだろ!おれたちの空調服は作業員さんが使ってるやつと違って安物だからなぁ。」
会長「そうなんですね。意外というか」
隊長「電圧が違うんだよ、ほら、うちの会社のやつモバイルバッテリー使うだろ。アレは5vなんだけど、作業員さんたちが使ってるのは12vのやつだから性能が全然違うんだよね。まあうちのは中国製の安物だからね。しょうがないよ。」
そんな話をしました。まあ正直安物の空調服なんてあってもなくてもたいして変わりません。実際もらったけど使わなかった人の方が多かったですから。まあそんなものです。
空調服を使った人が総じて言うのが「気持ち涼しい」とか「微妙に涼しい…」「やや涼しい?」などという曖昧な言葉です。逆ボジョレヌーボー状態なのも納得ですね。本当は100年一度の涼しさとか、言ってみたいんですがそうはいきません。現実というのはどこか寂しいものです。
その1ヶ月後くらいでしょうかあの空調服狂いたちの現場に行ったのは。そこは空調服改造派のメッカ。和風に言うならアパホテル。そんな感じの現場でした。
まず会長が見かけたのは羊みたいの膨れ上がっている空調服を着た隊長です。もちろん会長たちの安物空調服ではありえない膨らみ方と、馬鹿でかいファンの音にビビりながらも聞いてみることにしました。
会長「隊長さんもしかして、その空調服って改造したりしてるんですか?」
隊長「おお、会長くんよくわかったね。これは特別だよ」
会長「へぇ。どうやったんでしょうか」
隊長「空調服って扇風機ついてるだろ。実はアレの大きさは規格化されてるからどれも一緒なんだ。だから業者から買ったファンとバッテリーをくっつけたんだよね。するとこうなるってわけ。」
会長「すごいですね。涼しそう」
隊長「会社のやつとは段違いだよ。会長くんも試してみたら。」
とはいえ、そういった改造はなかなかハードルは高いものです。しかし、そこは空調服改造派のメッカ。他の人たちも改造して使ってました。扇風機だけでなく、エアコンのようにしてしまう人までいました。
どうやら空調服の中に袋(というかポケット)みたいなのを作って、凍らせたペットボトルをそこに入れているみたいなのです。空調服の最大の難点は、生暖かい風が入ってくることですから。それが冷えた風に変わる。これだけで相当効くでしょう。
会長も真似して尻のポケットに凍らせたペットボトルを差して空調服に被るようにしてみたりしました。確かに効く!段違いの冷却効果です。これだけですごく涼しくなるのですから面白いものです。会長はこれを尻冷エンジンと勝手に呼んでました。われながらクソみたいなネーミングセンスですね。
以降は、事あるごとにいろんな現場に空調服を連れ回していました。いろんな現場で、会長のケツを冷やし続けた空調服。暑い夏を乗り越えた相棒です。
そんな空調服も今では思い出と一緒に埃をかぶっています。少しだけ懐かしい宝物です。
最近だいぶ暑くなってきましたね。みなさんも熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
貯め代さんブコメありがとうございます。自分も似たような映像見ましたが、本当に恐ろしかったです。なんというか時代を感じますね。
えりんぎさんブコメありがとうございます。もはやAIにはついていけない感じすらありますね。凄い反面恐ろしいです。
ウサピリカさんブコメありがとうございます。それはあるかも知れませんね。なんというか恐ろしい未来ですね。
漆うしるさんブコメありがとうございます。自分は日本語以外話せない草雑魚下級国民なので、国内で底辺をやり続けようと思います。
だるころさんブコメありがとうございます。機械の方が、いいって言われたらショックですよね。絵を描いている人たちもそういう気持ちなのかもとか思いました。
タキオンさんブコメありがとうございます。うむ。よくご存知で。会長らしく頑張っていきますよ☺️
えりえりさんブコメありがとうございます。本当にAIの進化というのは早すぎて恐ろしいですね。そう考えるとある意味FAX使いまくってるのもメリットなのかもですね。
猛毒さんブコメありがとうございます。そうなんですよね。AIがやって欲しいような仕事ほど、代替が難しくて、人がやりたがる仕事ほど、AIがやれるのほんと最高に矛盾してますよね。AIが働いてみんなベーシックインカムができれば一番ですけどね。
テイルズさんブコメありがとうございます。確かに、3K仕事ほど今の若い人はやりたがりませんよね。それに機械もこういうのほど難しいですし…。おかげで現場は人手不足ですね。
ひなたさんブコメありがとうございます。それはありそうですね。今のAI?というか警備用機械だと棒振ってるだけが関の山ですし、AIには複雑な誘導は無理そうな気がします。
うりまさるさんブコメありがとうございます。そういう時代が来ることを首を長ーくして待っていますよー。ほとんど願望ですが…
語郎さんブコメありがとうございます。動画編集とかもAIでできちゃうみたいですし、もう何がなんだかですね。汗と泥に塗れた人間が最後は生き残りそうです。
グラチーさんブコメありがとうございます。数十年後にはペッパーくんが誘導灯を振ります未来が、起きるのかも…知れませんね。
ヌーソさんブコメありがとうございます。全くもってその通りですね。自分だけ言い方悪いですが、あんまり関係ないような気さえしてきます。