今回は百田尚樹さんの「玄庵」を紹介して行こうと思います。江戸時代の囲碁の本です。玄庵の一生を描いています。海賊と呼ばれた男の玄庵版みたいな小説です。(ネタバレになるのでこの本を読むなら玄庵についてはあまり調べない方がいいです。)
徳川幕府が家康の趣味で集められた囲碁系上級国民一家の井上家(主人公組)、本因坊家(ライバル組)、安井家、林家の4つの上級国民一家が、最高の上級国民である名人の称号をめぐりバトルする話です。
名人の称号を得れば地位と名声が手に入る、囲碁のことを自由に決められる、逮捕されないなどの数々の上級国民特権を得ることができるとされており多くが渇望しているといいます。そして上級国民になるために命を削る男達の戦いがそこにあります。
基本的に主人公幻庵が元下級国民である丈和(逮捕歴有)と名人を巡っての戦いがメインとなっています。
ただ百田さんの趣味で書かれたようなかなり囲碁マニア向けの本で、それ以外が読んでも微妙かもしれません。実際百田さんの小説の中だとかなりマイナーな方です。ただ会長は囲碁のルールを一切分かりませんが、それでもそこそこ面白かったです。ただ百田さんの本の中では割と微妙な方です。海賊と呼ばれた男に構成は似ていますが、あっちの方が面白いです。
あと全体的に長すぎる本です。読み終わるのに1ヶ月以上かかりました。一般国民の方が読んだらもっとかかるかもしれません。読み応えはあるんですけどね。
あと若干ネタバレになりますが、主人公の妻が寝取られるシーンで爆笑してしまいました。かなりシリアスなシーンなんですが、唐突すぎて不意をつかれたような感じです。この作品結構アレな人が出てくるんですよね。
まあ正直言ってそこそこ面白いですが、百田さんの趣味全開なので囲碁マニア向けの本なので万人受けしません。
上級国民になりたい方というより、囲碁が好きな方に読んで欲しい本です。
下級国民の会的推薦度(⭐️5つ評価)
上級国民の方なら⭐️⭐️⭐️
一般国民の方なら⭐️⭐️⭐️
下級国民の方なら⭐️⭐️⭐️
こちらの画像を押せばあなたもアパ社長のようにツキがやってくる上級国民になれるかもしれません。
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