今回紹介するのは上級国民である百田尚樹さんの「ボックス!」です。
高校生のアマチュアボクシングを描いた青春本です。
この本はどちらかというと百田さんが嫌いな人の方が恐らく度肝を抜かれるか衝撃を受けると思います。
少なくとも百田さんに対するイメージは変わると思います。
本書は上下巻の2冊になっています。
上巻
第1章 耀子、風を見る
第2章 いじめられっ子
第3章 モンスター
第4章 事件
第5章 ジャブ
第6章 サイエンス
第7章 右ストレート
第8章 マスボクシング
第9章 国対予選
第10章 文武両道
第11章 恐怖心
第12章 ケンカ
第13章 インターハイ
第14章 合宿
第15章 左フック
下巻
第16章 国体
第17章 見舞い
第18章 スパーリング
第19章 転向
第20章 選抜予選
第21章 遁走
第22章 デビュー戦
第23章 最後のスパーリング
第24章 軍鶏
第25章 インターハイ予選
第26章 ロードワーク
第27章 リミッター
第28章 国体予選
第29章 決戦前夜
第30章 惨劇
エピローグ
と言う感じの内容ですね。
あらずじは主人公?の木樽優紀が友人の鏑矢義平にボクシングを誘われて、共にアマチュアボクシングの世界で戦っていくと言う感じの青春ストーリーです。
途中でライバルの稲村が出てきたり、甘酸っぱい青春のような部分が出てきたりもします。
総合的に見るとこの本は非常に熱くて面白い本です。
上巻は少しだれますが、下巻はテンポ良く進みますね。ただ誰が主人公なのかいまいちわからない本になっていまね。
あと下級国民的には栗田と言うキャラクターの「フリーターやニートは闘争に敗れた人たちか、戦いを放棄した人達ですね」と言う下級国民をナチュラルに見下すセリフが、かなり胸に刺さりました。このセリフだけはやたらと印象に残っています。
まず百田さんと言えば、上級国民というよりも保守系評論家なイメージがあると思います。
しかし百田さんに対する保守的なイメージで「ボックス!」を読むと度肝を抜かれることになります。
というかこの本は作者のことを知らずに読むとリベラルな思想を持った作者が書いた本だと思う内容になっています。
具体的に言えば、語り手の高津耀子はリベラルな価値観を持っていますし、北朝鮮が味方やライバルとしてかなり好意的に出てきます。というか北朝鮮を擁護している部分が多いです。
会長はそこまでアンチ北朝鮮というわけでは無いですが、その会長ですらこの設定には度肝を抜かれました。この本を本当にあの百田さんが書いたのかと思わずにはいられませんでした。親中派の自分でも北朝鮮擁護は流石にビビりますね。
百田さんの思想が脱着式で自由に保守やリベラルの思想を付け替えできる考察がありますが、そう言った考察が出てくるのも納得です。
少なくとも、百田さんには面白ければ何をやってもセーフと思っている節があるのは間違い無いと思います。引退宣言を何度もしているのも面白ければセーフという考えが原因でしょう。
下級国民の会的推薦度(⭐️5つ評価)
上級国民の方なら⭐️⭐️⭐️⭐️
一般国民の方なら⭐️⭐️⭐️⭐️
下級国民の方なら⭐️⭐️⭐️⭐️
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