上級国民に憧れる下級国民の会

情弱な下級国民同士で生存の為の知恵を共有していきます。

癖の強い警備員に関する考察 下級国民警備員録

ちょっと前の話ですが、仲が良くてプライベートでも仲良くしていた隊員と久々に会いました。そしたら仲良かった隊員が常勤の現場で問題児からいじめを受けていて、凄く暗い性格になっていました。いじめを受ける前は明るくてよく笑う人でした。

隊長も問題児を止めるどころか一緒になってその人のことをいじめていました。会長もヘルプで何度かその現場に行きましたが、自分にできるのは愚痴を聞いてあげることくらいで何もしてあげられませんでした。その時に怒りに任せて1ヶ月くらい掛けて問題児たちを観察しながら書いたやつです。これから警備業界に入る方には役に立つかも知れません。

初めに 警備業界における現状と傷害事件やトラブルについて

私たちの所属する警備業界は近頃少し改善されてきたとはいえ、伝統的に隊員同士の暴力沙汰やパワハラ、いじめなどの身体や精神に危害を加えることが横行しており、それを容認する風潮がある。私の受けた具体的な被害などの例を挙げると、「馬鹿」「死ね」「さっきも言っただろう、何回同じこと言わせるんだよ」「さっさと辞めろ」「お前ほどの役立たずは居ない」などの暴言を吐かれる。また物を壊される、制服の一部を壊される、胸ぐらを掴まれるなどである。他の隊員の例だと殴られる、蹴り飛ばされる、集団いじめがエスカレートし怪我を負うなどである。体感上では半年以上警備業界にいる隊員の9割近くが何らかの被害に遭っており、いかに暴力的行動が警備業界のに蔓延しているかが分かるだろう。またこれらのトラブルは日常茶飯事であり、警備会社も加害者に対する処罰などを行わないことが多く暴力などが蔓延する原因となっている。

次に トラブルを起こす隊員とその原因に関する考察

先に挙げたようなトラブルを起こす隊員には性格や言動、思想などで一定の共通点が存在している。共通点の一例を下記にまとめる。

 

プライドが高く他人をを見下している。      

元の仕事がホワイトカラーの正社員

他の隊員に高圧的な態度をとっている。
警備会社を何度も変えている。          

以前所属していた警備会社の話をする。
他人や会社の悪口をよく言う事が多い。      

初対面の相手にお前やアンタなどの呼び方をする。
自信があり、自分を優秀な隊員だと思っている。  

うちの会社は出来ない奴が多すぎるなどの発言を行う。

 

これらの共通点と私の彼らと接した時の体験を元にトラブルを起こす原因について考察していくと、根本的な原因はプライドが高く他人を見下していること、悪いことをしていると言う自覚の欠如ではないかと思われる。トラブルを起こす隊員の多くは自分達が他の隊員に対して罵声を浴びせたり、暴力を振るったりすることを悪いことをしていると思っていない。トラブルを起こす隊員は多くの場合「今いる警備会社は仕事のできないクズ共が多く、自分は足を引っ張られる被害者である。怒鳴ったり、暴力を振るったりするのは周りのクズ共に対する正当な指導であり、会社や警備業界の為に良いことをしている」という認識が出来上がっていることが多く、問題を起こす隊員を20人近く知っているが加害者であることの自覚がある隊員は僅か1人だけだった。

またトラブルを起こした本人に加害者であることを自覚させることは困難であり、問題の解決は不可能に近い。私の現場に来ていた他の隊員の胸ぐらを掴もうとする、怪我を負わせるなど暴力行動を行った人物に対して何度か説得を試みたが悪いことをしたと自覚させることすら不可能だった。また会社に暴力などの被害を相談しても加害者に対する処罰があることはほぼ無い。被害者の隊員を別の現場に送るという対応を撮る場合が多い。これは人手不足の警備業界にとって貴重な隊員を1人でもクビにしたくない為である。

つまりこの問題に対する解決作は存在しない。しかしトラブルに巻き込まれないにすることは可能である。具体的な方法だとトラブルを起こしそうな隊員に関わらない、なるべく話しかけない、なるべく近くに寄らないようにする、お世辞を言ったり下手に出て本人のプライドを満足させる、などの方法を取ることでトラブルに巻き込まれる確率を約半分にすることができる。

最後に トラブルを起こす隊員にならないようにする為には

トラブルを起こさない隊員になることや、周りからその様に思われる上で重要なことは上記のトラブルを起こす隊員の共通点の真逆のことを行うことである。要するに人の悪口を言わないこと、そして他者への敬意を忘れないことである。他者を選別するようになってはいけない。他人を見下したり、自分が正しいという思い込みがトラブルの原因になるのである。他人より自分が上だと思った時には1度立ち止まって自分を客観的に見ることが大切だ。

警備業界からパワハラ、暴力行為などのトラブルを無くすことは個人の努力だけでは不可能である。しかし警備員の多数派が他人に危害を加えないという意識を持つことにより、長い時間をかけて少しずつ解決することはできる。現にかつては暴力や暴言に手を染める隊員は多数派であったものの、それらの行動を取ることは悪いことであるという認識が隊員の間で広まったり、コロナ禍で多くの新人が入った結果として暴力や恫喝を行う隊員は全体の10%近くまで減少した。10年後には警備業界に蔓延する暴力は現在の半分以下になっていることが予想される。

 

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警備業界は面接のザルっぷりやある程度自由な日程で働ける所みたいに良い部分もいっぱいあるんですが、いじめ&パワハラがセーフな部分だけは無理でした。冒頭に書いたいじめ被害者の人も元の明るい性格に戻るのに1年くらいかかりましたが、加害者お咎め無しですし。アパとかだとそういうの無さそうで羨ましいです。

 

テイルズさんグラチーさんブコメありがとうございます。やっぱり人というものは中々変わらないですし、ある程度は自分でなんとかしていくしか無いですね。いつかいじめや差別とか戦争みたいなものもなくなるといいんですけどね。