上級国民に憧れる下級国民の会

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警備員だけど鳶さん変人が多すぎ 下級国民警備録

kyakyuukokumin.hatenablog.comこれの続きみたいな感じの話です。会長は外壁工事の1人現場に行くことになりました。その時の話です。

そしたらその日の夜6時くらいにに突然Aさんから電話がかかってきました。

Aさんは「会長くん久しぶり。聞いたよ。明日の現場だけど、会長くん〇〇建設行くんでしょ。ぼく今その現場にいるんだけどね。ちょっとアレっていうか。おかしな人たちがいっぱいいるから気おつけてね。」と言いました。

会長はAさんが元気そうで嬉しかったのですが、おかしな人たちという単語や突然の電話に不自然に思い聞いてみることにしました。

Aさん「説明するね。おかしなルールっていうか、近くにちょっとおかしなクレーマーがいるんだ。そのクレーマーがぼくたちの工事のせいでお店の売り上げが落ちた。だから落ちた売り上げ分のお金を払えっていちゃもんつけてきたんだ。けっこう面倒なことになったから多分明日も何かあると思うよ。僕なんかお店の駐車場の誘導までやらされたからね。」

会長「そんな治安が悪いというか、物騒な感じなんですね。分かりました。気をつけます。一応監督さんにもその件を新規の時に聞いておきます。」

Aさん「業務じゃないことまでやらされるしけっこうしんどいよ。多分会長くんも明日、クレーマーの家の駐車場の誘導までやらされると思うよ。本当はこういうのダメなんだけどね。ほらぼくたち警備員は下請けだからなにも文句言えないから。あと言い忘れたけど、鳶さんたちもちょっと過激な人たち多いから気をつけてね。明日頑張ってね。」

そのあとは近況報告や世間話みたいなこともしました。それでもKさんのことやあの現場についてはお互い不自然なまでにその話をしませんでした。お互いいじめを受けていた嫌な思い出なので避けていたんでしょうね。

電話が終わった後にAさんみたいないい人を虐めまくって、暴力を振るって怪我させたKさんがまだのうのうと何のペナルティもなく、過ごしているという事実に強い憤りを覚えました。あれから結構経ちましたが暴言を吐かれたり、いじめられている人を見たりすると、Aさんを助けてあげられなかったことやKさんに吐かれた暴言や受けたいじめをフラッシュバックのように思い出します。

あれがなければ多分警備会社もやめていなかったですし、かなり性格や物の見方も変わりました。特に他人を簡単には信用しなくなりました。悪い意味での人生のターニングポイントですね。

 

まあそんなこんなで現場に行って、朝礼が終わって会長が聞くより先に監督から話がありました。
「昨日さやばいクレーマーが来ちゃって、ほらあそこのお店なんだけど。搬入とかそういうのがない時はあの店の駐車場での誘導をやって欲しいんだ。」そんなことを監督は言いました。

冷静に考えれば外壁の補修工事なのに、全然関係のない店の駐車場の誘導などどう考えても自分の仕事でも何でもありません。まあクレーマーが警察呼んで工事止まってもアレなのでまあ仕方ないでしょう。

そこから先は基本的に仮設材を積んだユニックの搬入や車両移動の時だけ自車を誘導してそこについて、それ以外はお店の駐車場の警備をしていました。

何度かお店の人(クレーマー)が見に来て、「良かった良かった。ちゃんと誘導してるじゃないの。」と言って去っていきました。流石に定期的に見にくるのはちょっと困りますね。もしかして暇なんでしょうか。

というかそのクレーマー以上に目につくのは鳶さん達の方です。あの真面目で温厚なAさんからちょっとおかしいと言われたのはだてではありません。

最初はただのじゃれ合いや体育会系のノリだと思ったんですが、仮設材の上から「殺されテェのか!」「こんなんもできねぇのか。さっさと死んじまえ!」という過激すぎるワードが度々聞こえてきたり、明らかに新人鳶さんをどついたりしているのを見て、ただのやばい人なのではとも思えてきました。

と言ってもこっちに暴言吐いてくるわけではないんですよね。これは単純で会社が違うので下手に手を出すと会社間の問題になってしまうからなんですね。同じ理由で会長からも何かすると報復フルコースを味わうことになりかねないので、警備員同士ならともかく鳶さん相手だとできることなど何もありません。

例の一件以降いじめみたいなことになっている人がいたらなるべく話聞いたりとか、手伝えそうな範囲で手伝ってあげるようにはしているんですが、これに関しては流石に何もできなそうだと思いました。というか鳶さん達もそこまで仲悪そうにも見えなくて、かれらの中に漂うPL学園みたいなノリなのか、それともただパワハラなのか割と最後まで判別がつかなかったというのもあります。

そのあとお店の駐車場で警備をしていたのですが、後ろからパンパンパンという鋭い何かを叩くような音が聞こえていました。会長は住民さんが布団叩きでもしているのかと思って振り向きました。しかし叩かれているのは布団ではなく人間でした。ひたすら新人の鳶さんが蹴り飛ばされてました。

もうここまで行くと流石にドン引きというか、鳶さんたちのバイオレンスさにビビって固まってしまってしまいした。周りの車両なんか見てなかったです。鳶さんは全体的に怒鳴る人が多いんですが、さすがに今どきナチュラルに暴力振るっちゃうのはなかなかないので「もうなんでもいいから早く帰りてぇ」とか会長が思ってしまったのも仕方のないことでしょう。

そのあとは4時くらいになって鳶さん達は作業が終わったみたいです。あとは会長がマンションの施錠や見回りとかをして、鳶さんの通勤車両を誘導しました。そして監督にサインを貰って帰りました。4時半くらいに返してもらえたのでちょっと早く帰れてラッキーです。

Aさんのおかげで色々と何とかなりましたが、やたらとバイオレンスなことがあったり、全然関係のないことをやらされたりと何だか不思議な現場でした。まあ建築業界では鳶さんが他の業種と比べても特に過激なのは有名ですし、仮設材を扱う現場では良くあることです。こういうのも1度2度ではなく何度か見たことがあります。まあうちの業界も他人を蹴り飛ばして怪我させた奴が野放しになっているあたり、人のこと言えた義理ではないんですけどね…。

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前回のブコメ返し

うりまさるさんブコメありがとうございます。兄貴編以外は大体読みました。ギャグ漫画扱いですが、意外と面白いんですよね。個人的にはネズミが好きです。

テイルズさんブコメありがとうございます。本当に戦争は二度とあってはならないものです。

ヌーソさんブコメありがとうございます。面白い野でおすすめですよ。